抽象表現主義・前史
- TENTEKO
- 2018年8月3日
- 読了時間: 2分
アートタイムです。
『20世紀の美術』(美術出版社)を主に参考にしながら、近代以降の各ジャンルごとにまとめるページです。
各アーティストについては、ARTISTのカテゴリでまとめていきます。新たに知ったことがあればどんどん追記していきます。
本日は第二次世界大戦後の芸術傾向について勉強します。
フランスで起きた、抽象表現主義の前史と呼ばれるものです。
抽象的印象派とも呼ばれます。
戦後のサロン・ド・メに吸収されていった、非具象のグループです。
印象派やボナールのフランス的な色彩感覚と、キュビスム由来の直線による幾何学的な画面構成を融合させている特徴があります。これは、指導者的存在のロジェ・ビッシエールの作風です。抽象的表面に自然描写するスタイルは、具体的な表現を解体することに繋がっています。しかし、印象派・フォーヴィスム・キュビスム由来の対象を知覚する流れは、色彩感覚と知的な分析の両面で保たれていました。それは「抽象絵画のアカデミズム化」を超える要素を含んでいました。
一方、現実へ自己を投影するまでには至らず、大きく発展しなかったのです。
*作品
●[マーチ・ルーサー・キングへのオマージュ]/マネシエ
〈アーティスト〉 ●ロジェ・ビッシエール:指導者的存在。 ●アルフレッド・マネシエ ●ジャン・バゼーヌ ●ギュスターヴ・サンジェ
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