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プライマリー市場/発見者

  • 執筆者の写真: TENTEKO
    TENTEKO
  • 2018年8月26日
  • 読了時間: 2分

更新日:2018年8月30日


『巨大化するアートビジネス』を参考にしてまとめています。勉強のために書いているので、メモのようで見づらいと思いますが、詳しくは本書を読んでくださいね。面白いエピソードも多いのですが、省いてしまっているので。




ギャラリーには、大手ギャラリーと中小ギャラリーがあり、プライマリー市場では中小ギャラリーが活躍します。中小ギャラリーのギャラリストは、良いアーティストを発見する役割を持ちます。今日は、後者「発見者」について記載します。


・活動に独自性があること

・ギャラリーの方向性に当てはまっていること


以上の点に注目して、直感で見極めています。

その人りが、ヴィルジル・ド・ヴォルテール。彼のマーケティングはとても参考になります。本書によると、まずは美大生の作品を展示し、綺麗にレイアウトした彼らの資料をフェアのディレクターたちに送ることから、関係づくりを始めています。



中小ギャラリーは、アーティストの発見者でありますが、価値が上がっていくアーティストを維持する資金がないため、大手ギャラリーに引き抜かれてしまうことがよくあります。しかし、アート界は法的な契約を結ぶことが滅多にないようなので、無理に引き止めることはしないようです。しかし損をするわけでもありません。移籍していったアーティストが、移籍後により成功したら、コレクターたちが注目し元のギャラリーのギャラリストの目利きは信用を得ることができるし、価値も上がるのです。



売上は、ギャラリーが25%持っていきます。けっこう多いです。しかし、大手ギャラリーでは、コネクションの強さや PR戦略を武器に名の出てきたアーティストを引き抜くのです。




〈重要人物〉

●ヴィルジル・ド・ヴォルテール:ニューヨークで活動するフランス人ギャラリスト。

●レオ・カステリ:イタリア系アメリカ人。ロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズなどを発掘したギャラリスト。

●ジェフリー・ダイチ:元銀行家のギャラリスト。キース・ヘリングを最初に支援した。

●ファビエンヌ・ルクレール:パリのギャラリスト。ギャラリー「イン・サンチュ」を構える。スボード・グプタを発掘した。

●フランソワ・ピノ〜:コレクター。

●フィリップ・セガロ:アート・アドバイザー。

●ジェイ・ジョプリング:「ホワイト・キューブ」を所有するギャラリスト。

●ラリー・ガゴシアン:大手ギャラリスト。



〈キーワード〉

●パレ・ド・トーキョー

●ニコラ・ブリオーンズ

●フレッド・トマセリ:アーティスト。


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