フォーヴィズム
- TENTEKO
- 2018年7月22日
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アートタイムです。
『20世紀の美術』(美術出版社)を主に参考にしながら、近代以降の各ジャンルごとにまとめるページです。
各アーティストについては、ARTISTのカテゴリでまとめていきます。新たに知ったことがあればどんどん追記していきます。
フォーヴィスムは、1903〜1907年の芸術運動です。
特徴は、
・強烈な色彩(純粋色)
・荒いタッチ
・形体の単純化、大胆な変形
1905年に
第3回サロン・ドートンヌで注目が集まる。
しかし、当時は批評家のルイ・ヴォークセルにより、「野獣」を意味する語で酷評されました。それが、フォービズムの由来です。
フォービズムは、明確な主張や目的をかかげて結成されたわけではなく、
・伝統に縛られない色彩の自立
・感情の解放
を目指すことで集結していました。
フォーヴィスムは、非難が激しい反面、先見の明のある画商に支援されるのも早かったのです。彼らの作品の特徴は、20世紀初頭の近代的なダイナミズムが感じられるものであったからでしょう。1907年以降の彼らは、それぞれの方向へ進んでいきました。
*作品
●[緑のすじのあるマティス夫人像]/マティス
●[シャトー近郊の風景]/ヴラマンク
●[ロンドン橋]/ドラン
●[フェルナン・フルーレの肖像]/フリエス
●[3つの傘]/デュフィ
●[ソプラノ歌手モディエスコ]/ドンゲン
●[娼婦]/ルオー
●[冬のパリ、ノートル=ダム寺院]/マルケ
●[なすのある室内]/マティス
<アーティストメモ>
◎サロン・ド-トンヌの第7室メンバー
●アンリ・マティス
●アンドレ・ドラン:マティスの影響を受ける。
●アンリ=シャルル・マンギャン
●シャルル・カモワン
●アルベール・マルケ
●モーリス・ド・ヴラマンク
●ルイ・ヴァルタ
●エミール=オトン・フリエス:印象派の影響を受ける。
●ジャン・ピュイ
●ジョルジュ・ルオー
●ラウル・デュフィ:マティスの影響を受ける。
●ジョルジュ・ブラック
●ヴァン・ドンゲン
○批評家 ルイ・ヴォークセル:フォーヴィズムの由来元。『ジル・ブラス』紙で「野獣たち」と批判。
○ブークロー:伝統派の大御所。
<以下の影響を受ける> *スーラ、シニャック、クロッスら新印象派の純粋色による点描 *ファン・ゴッホの色彩による自己表現 *ゴーギャンの野生の心、平面的な色彩様式 *マティス、マルケ、マンギャン、カモワン、ルオーはギュスターヴ・モローに学ぶ。
モローは、
・色彩で物を考えること
・内的な感情を信じること
を教えた。
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