ドイツ表現主義 #2: 青騎士
- TENTEKO
- 2018年7月28日
- 読了時間: 2分
アートタイムです。
『20世紀の美術』(美術出版社)を主に参考にしながら、近代以降の各ジャンルごとにまとめるページです。
各アーティストについては、ARTISTのカテゴリでまとめていきます。新たに知ったことがあればどんどん追記していきます。
前回は、1905年ごろ、
●力強いタッチ・筆さばき
●大きな色面や平面的な装飾性
●内的な感情を表現する純粋色
●色彩の強烈対比
の特徴をもつ、ブリュッケというグループが活動していたことを学びました。
今日は青騎士を取り上げます。
ブリュッケと同時期に活動をしていた、ミュンヘンの国際的な芸術運動です。
ミュンヘンは、前世紀末から分離派が活躍しており、実験的な芸術に積極的な都市だったそうです。
ここで、青騎士が誕生します。
1911年に年鑑『青騎士』の発行から命名されたグループです。
この運動の中心人物、ヴァシリー・カンディンスキーの絵の題名として使われていた名前でしたが、親友のマルクと誌名を考える際、彼らが好んだ「青・馬・騎士」から決めたようです。
青騎士は、内的生命と内的必然性のある作品が特徴としています。しかし、特別の芸術傾向や同一行動を課すことはありません。
*作品
●[即興9]/カンディンスキー
●[コンポジションⅥ]/カンディンスキー
●[青い馬]/マルク
●[せめぎ合う形態]/マルク
●[散歩]/マッケ
●[マルクの庭の熱風]/クレー
●[マリアンネ・フォン・ウェレフキンの肖像]/ミュンター
●[成熟]/ヤウレンスキー
●[赤いまなざし]/シェーンベルク
〈メンバー〉
◎第1回青騎士展覧会
●ヴァシリー・カンディンスキー
●ブルリューク兄弟
●フランツ・マルク
●アウグスト・マッケ
●ガブリエーレ・ミュンター
●ハインリヒ・カンペンドンク
●アルノルト・シェーンベルク
●アンリ・ルソー
●ロベール・ドローネー
◎第2回青騎士展覧会に加わったメンバー
●ブリュッケの画家たち
●パウル・クレー:ドローネーの[窓]シリーズに感銘を受ける。
●アルフレート・クビーン
●パブロ・ピカソ
●ジョルジュ・ブラック
●ドラン
●ブラマンク
●ラリオーノフ
●ゴンチャローヴァ夫妻
●マレーヴィチ
●ライオネル・ファイニンガー:キュビスム、オルフィスム、未来派の影響を受ける。
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