アンフォルメル
- TENTEKO
- 2018年8月3日
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アートタイムです。 『20世紀の美術』(美術出版社)を主に参考にしながら、近代以降の各ジャンルごとにまとめるページです。 各アーティストについては、ARTISTのカテゴリでまとめていきます。新たに知ったことがあればどんどん追記していきます。
戦後の芸術傾向、アンフォルメルについて勉強します。
戦後のヨーロッパの美術の転換は、フォートリエ、デュビュッフェ、ヴォルスの登場で始まります。彼らの作品を、批評家ミシェル・タピエは、不定形芸術という意味の「ラール・アンフォルメル」という言葉で表現しました。
●不定形の厚塗りのマチエール
●身体的動きを残す手跡の抽象絵画
●単一視点から見る自分、見られる自分を超えた自己の芽生え
●現実凝視の深化と内在化
●無秩序な現実に投げ込まれた自己の生を問う
が特徴です。
無秩序な現実のうちに生きることを制作の原点としています。
アンフォルメルの主張は、のちの抽象表現主義とアクション・ペインティングに影響を与えます。彼らの主張は、1951年、1952年に開かれたタピエによる展覧会によって広められました。
個々の画家をアンフォルメルに区分けするのは難しく、フランス以外の国の出身者も多く、一つに区分するのも難しいといわれています。また、抒情的抽象、タシスムとも呼ばれることがあります。この時代の画家たちの作品は、カリグラフィー的な筆致やダイナミックな手の動きを持っていることが多いようです。
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