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アート界の構成員

  • 執筆者の写真: TENTEKO
    TENTEKO
  • 2018年7月24日
  • 読了時間: 3分

更新日:2018年8月21日



アートビジネスの時間です。 ここでは、紀伊国屋書店『巨大化する現代アートビジネス』(ダニエル・グラネ、カトリーヌ・ラムール著)を参考にしながら、アート界の仕組みや覚えておくべき重要な人物を勉強していくページです。

たいへん、たいへん高額な現代アート作品たち。 どうして、だれが、なにが、アートをこんなに高額にしているのか。



まず、重要人物を知る前に、アート界を構成しているのはどんな人たちなのか以下にまとめました。


〈アート界を構成する人たち〉 アーティスト 画商・ギャラリスト ブローカー オークション関係者 アートフェアのディレクター 展覧会コミッショナー フリーランスのキュレーター 美術館の学芸員 批評家 投資家 ジャーナリスト コレクター



アーティストはもちろんですが、他にもこんなに多くの人がアート界を構成しているのです。

アートフェアは、規格外のアートをどう売るか考えた末に見つけた市場確保の方法だったそうです。また、ロレンツォ・ルドルフは、「ネットワークをつくる」ためにアートフェアをつくったんです。 アートはコネの世界ですから、その言葉にも納得です。「あの人がいいって言うのなら、ちょっと作品見てみようかしら」てな具合で、信用できる人から紹介してもらえば、目利きもないような人に言われるより見てみたくなりますからね。知ってもらう場をつくるのは大切です。

画商の多くはコレクターでもあることを覚えておくべきだと、著者は語っています。



〈キーワード〉 ●アート・バーゼル ●アート・バーゼル・マイアミビーチ ●Shコンテンポラリー(上海現代アートフェア) ●莫干山路50号(モーガンシャンルー50):通称M50。上海の北東に位置するギャラリー地区の名称。ギャラリー「シャン・アート」が有名。 ●アートプライス.com:「アート市場で重要な500人のアーティスト」などを作成。


〈現代アーティスト〉 ●周 鉄海:’98年に中国現代アート・アワードを受賞。『ジョー・キャメル』が有名。


〈重要人物〉 ●ロレンツォ・ルドルフ:アート・バーゼルの元ディレクター。2002年にアート・バーゼル・マイアミビーチ、2007年にShコンテンポラリーを立ち上げる。また、アール・パリを経て、2011年~アート・ステージ・シンガポールのディレクターを務める。

●レオ・カスティリ:(米)1950~80年代の国際的な画商。

●ダニエル・カーンワイラー:(仏)1950~80年代の国際的な画商。1907年にパリに画廊を開き、パブロ・ピカソ、フアン・グリス、アンドレ・ドランを支援。1908年にキュビスムの最初の展示といわれる、ジョルジュ・ブラックの個展を開催。

●エルンスト・バイエラー:(スイス)1950~80年代の国際的な画商。アート・バーゼルの共同創設者。1997年にバイエラー財団美術館を設立。

●ピエール・ユベール:(スイス)ギャラリー「アート&パブリック」所有。アート・バーゼルの改革者のひとりでもあり、コレクターでもある。

●ウリ・シグ:(中)元スイス大使のコレクター。中国現代アート・アワードの設立者。

●ロレンツ・へヴリング:(スイス)画商。ギャラリー「シャン・アート」を所有。



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